名古屋グランパスが横浜F・マリノスに完敗で、3連敗を喫した。

開幕当初は川崎フロンターレを追う2位をキープし、上位争いを繰り広げてきたが、ここにきて6戦勝ちなしの窮地に追い込まれた。

名古屋といえば「堅守」。マッシモ・フィッカデンティ監督(53)は、失点しないチーム作りから上位争いを演じてきた。しかし、ここにきてクローズアップされてきたのが得点力不足。勝ちなしの6戦中、奪ったのはわずか1得点。深刻な状況に陥っている。

完敗の試合でこの日、名古屋にとって唯一の光が来日初出場のFWシュヴィルツォク(28)だった。現役のポーランド代表で、欧州選手権でも代表に選出された。決定的なシュートチャンスこそ生まれなかったが、今後への期待を抱かせた。

フィッカデンティ監督も「(名古屋に)典型的なFWがいない中で、特徴を生かせた。Jリーグで十分、活躍できそうな選手という印象を持った」と高評価を与えた。

長丁場のリーグ戦で各クラブが今夏、補強に努めている。その成果をもたらすのは秋-冬。もがく苦しみから学び、ランクアップのチーム作りを目指している。【実藤健一】