青森山田が2-1で米子北(鳥取)を下し、05年以来16年ぶりに高校総体優勝を果たした。後半34分に追いつき、延長後半終了間際に決勝点。DF丸山大和(3年)が2ゴールを挙げた。青森山田はチームの目標「総体、プレミアリーグ、全国選手権の3冠制覇」に向け、好スタートを切った。

青森山田は、今大会初のリードを許した。前半10分、PKで先制点を献上。0-1のまま迎えた後半34分、MF小原のFKにDF丸山がバックヘッドでゴール右に押し込み同点。苦しんだ末、試合を振り出しに戻し、延長戦に突入した。

幕切れは劇的だった。延長後半アディショナルタイム。ラスト1プレーのCKに丸山が再びヘッドで決勝弾。丸山は「自分の得意なコーナーなので、何としても決めてやろうという気持ちでした」と振り返った。MF松木主将は「3年間取り組んできてもダメでダメで、それがやっと実って、うれしい」とタイトル獲得を涙ながらに喜んだ。