J1セレッソ大阪のレビークルピ監督(68)が、リーグ約4カ月(12試合)ぶり勝利の流れを継続する。

25日の湘南戦(ヨドコウ)に向けて、24日はオンラインで取材対応。前節21日の横浜FC戦から中3日、湘南戦から中2日でG大阪と戦う大阪ダービーを控えるが「大きくチームを変えたくない。ベースを維持したいのは、明日の試合(湘南戦)に向けてもある」と選手起用の方針を示した。

夏場、過密日程、加えて今週末は大きな注目を集める大一番。それでも百戦錬磨の将はメンバー選考に強いこだわりをにじませた。

「大阪ダービーは皆さんご存じの通り、大阪のプライドをかけた重要な一戦。それは間違いない。ただリーグ戦の話をすると、リーグ戦はどの試合も同じ勝ち点3を懸けて戦う。試合の重要度はダービーも他の試合も変わらない。チームを大きく変えると、例えばフィジカル的にはフレッシュな選手がいると、走る距離が増えるかもしれない。だが、走る距離が増えたけれど、機能しなかったということも十分にあり得る」

8月に入りFW豊川雄太(26)が復帰。故障で離脱中の元日本代表FW大久保嘉人(39)についても「復帰は近い。ただ、嘉人は経験豊富な選手だが、年齢を重ねている。復帰に向けてのプロセスは、豊川と同じように慎重にいかないといけない」と見通しを示す。前線の活性化には手応えを感じており「攻撃の鍵を握る選手が、非常にいい競争をしている」と前向きだ。

相手の湘南はリーグ戦で約2カ月間勝利がない。まずは目の前の相手から勝ち点3をつかみ、大阪ダービーへ、最高の流れを作る。【松本航】