セレッソ大阪は26日、レビークルピ監督(68=ブラジル)が契約解除となり、後任監督に小菊昭雄コーチ(46)の就任を正式発表した。前日25日のホーム湘南ベルマーレ戦で1-5の記録的大敗を喫し、クラブはシーズン中ながら監督交代の方針を固めていた。

マテル・コーチ(70)も退任となり、2人はクラブと双方合意のもと、この日付で契約解除となった。

今季8年ぶりにレビークルピ監督が復帰したC大阪は、ここまで7勝9分け9敗の勝ち点30で12位。開幕ダッシュに成功も、最近17試合でわずか2勝しかできず、J2降格圏の17位徳島ヴォルティスとは勝ち点7差となっていた。

小菊新監督は、代行指揮以外では監督未経験ながら、C大阪のトップチームで計15年ほどの指導歴がある。来季からの監督就任が既定路線だったが、4度目のJ2降格阻止のためにも、前倒しでチームの再建に乗り出すことになった。

同新監督は、当時高校2年生だった香川真司をC大阪にスカウトしたことで有名。Jリーグの監督就任に必要なS級ライセンスを保持しており、今季も新型コロナウイルスの影響で、4月のJ1リーグ2試合で代行指揮した。初陣は28日の敵地での大阪ダービーになる。

小菊新監督のコメント 「これまでの経験、知識、強みを生かし、自分を育ててくれたセレッソ大阪というクラブに全力で還元したいと思っています。チーム、フロント、関係者、そしてサポーターの皆様の力を再結集し、必ず軌道修正できると信じています。ACL、天皇杯、ルヴァン杯のタイトル獲得、そしてリーグは上位を目指し、強い覚悟を持って今シーズンの残りをチーム一丸となって戦い抜くことをお約束いたします」

 

◆小菊昭雄(こぎく・あきお)1975年(昭50)7月7日、神戸市生まれ。滝川第二高、愛知学院大を経て、98年C大阪下部組織のコーチに就任。スカウト時代の05年に当時高2の香川真司を入団させ、06年以後は主に尹晶煥、ロティーナら歴代監督の下でコーチを務める。家族は夫人と1男。