J1リーグの3位争いが熾烈(しれつ)だ。4位ヴィッセル神戸は2日、5位浦和レッズと本拠地ノエスタで対戦する。

ともに30試合を終えて勝ち点54で並び、得失点差で神戸が上回っている。3位名古屋グランパスとは同3差。両軍は試合消化が名古屋より1つ少ないだけに、3チームがほぼ横一戦の関係といえる。

青森山田から入団4年目のMF郷家友太(22)は、浦和戦でボランチとして5試合ぶりの先発が濃厚だ。

MF山口、サンペールが負傷離脱し、さらに前節川崎フロンターレ戦でDF大崎が右膝付近を負傷して途中交代。ボランチにけが人が重なり、前節でJ1で初先発した新人MF桜井を含めた総力戦になる。

郷家は1日、オンラインで取材対応した。

「(山口)蛍君がいないのは大きい」という郷家自身も、けが明けで前節に4試合ぶりに途中出場で復帰したばかり。

「(離脱中は)久しぶりに外から見て、チームのよさにも気付かされた1カ月。自分が戻った時、外から見て感じたことにトライしようと思った。試合で(実際に)相手の間に入るのは狭く感じるが、上(スタンド席)から見ていると、スペースがあってチャンスがあると感じた。まずはトライしようと思った」と意気込む。

神戸の過去最多の年間勝ち点は16年の55。現在54で残り8試合あり、クラブ最多を更新するのが確実な状況だ。来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を取るために3位は神戸のノルマであり、三浦監督も「もっと勝ち点を取ってACL出場権を取りたい。結果を出したい」と話している。【横田和幸】