新潟レディースは1-1で広島と引き分けた。前半21分、FW道上彩花(27)がボールを奪うと果敢に攻め込み、強烈な右足シュート。3試合連続の先制ゴールを決めた。だが、同37分に失点。放ったシュートは12本。前半に7本、後半にも5本と攻め続けたが、勝ち越し点は奪えなかった。

先制点は道上の体を張ったプレーから生まれた。ボールを保持し、1人で攻め込んだ。「練習で意識していたシーンが頭に浮かび、速攻を狙って蹴った。試合の入りが悪かったが、その中でも得点を奪えたことは収穫だった」と手応えを口にした。

エース道上は好調を維持し3戦連続で先制のゴールを決めるが、チームは4戦1勝2分け1敗と波に乗れない。「拮抗(きっこう)した中で、追加点を取れなかったのは課題。勝ちきる力がまだまだない」と試合後、道上は厳しい表情を見せた。「練習を積み上げていくしかない」と気持ちを引き締めた。

第5節は試合がなく、次戦第6節のマイナビ仙台戦(デンカS)は17日。2週間の期間がある。練習で課題を克服したチームをホームで見せる。【飯嶋聡美】