セレッソ大阪は16日、大阪市の舞洲グラウンドで行われた練習をファンクラブ会員に公開した。新型コロナウイルスの影響で非公開が続いていたが、一般に対しては昨年2月24日以来、約1年8カ月ぶりに公開に踏み切った。報道陣に対する公開も昨年10月以来、今季初めて。

この日、訪れたファンクラブ会員は約100人。約650組から見学希望の申し込みがあり、16、17日にいずれも50組100人を当選とし、見学可能とした。感染拡大がこのまま収束していれば、11月も練習の公開を検討しているという。

この日午前10時の練習開始前には、小菊昭雄監督(46)らが横一列になり、サポーターに一礼。オーストラリア代表でのワールドカップ(W杯)予選から戻ったFWアダム・タガート(28)らも参加した。これまで試合以外でサポーターと接点を持てず、直接の交流の場がなかった。

小菊監督は「選手たちはより集中力も増して、ピリっとした中でもいい雰囲気で行えたことを非常にうれしい」と公開練習の実現を喜び、主将MF清武弘嗣(31)も「抽選での限られた人数でしたが、今日のようにマナーを守りながらサポーターのみなさんと選手たちが協力できれば継続してやっていけると思うので、そのための第1段階が踏めてよかった」と歓迎した。

C大阪は今季、J1リーグでは中位にとどまるが、27日が準々決勝の天皇杯、30日が決勝のルヴァン杯(いずれも名古屋グランパスと対戦)で2冠獲得の可能性がある。