ガンバ大阪が3-2で大分トリニータに逆転勝ちを収め、J1残留を決めた。2度のリードを追う展開で、FWパトリック(34)が自身2度目のハットトリックを達成。今季2度目の3連勝で、順位は13位のままだが勝ち点43に伸ばした。17位以下4チームがJ2に降格する最終盤の争いは、15位湘南以下6チームで2つの残留枠を目指すことになった。

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G大阪が3試合を残し、今季最大の目標だったJ1残留を決めた。大分の敵地で全3得点を決めたパトリックは「残留争いの直接対決で、この試合は非常に大事だった。点を取れて勝利につながったのは大きな意味を持つ。得点はみんなの力のおかげ」と、12得点に伸ばした今季ゴール数を含めて胸を張った。

宮本前監督は成績不振で5月に事実上の解任となった。ACLを含めた強行日程で故障者も続出し、優勝候補が一転して残留争いに巻き込まれた。DF昌子は「この残留は素直に喜べるものではなく、情けない目標だが、安心できるのはチームにとってはいいこと」と複雑な思いを明かす。

6季連続無冠の現実を踏まえ、現在の松波監督から、この日対戦したクラブOBで大分の片野坂監督を来季指揮官に招聘(しょうへい)することが既に決定的だ。今季の苦い経験を未来につなげたい。