今季限りでの現役引退を発表していたセレッソ大阪の元日本代表FW大久保嘉人(39)が22日、大阪市内で会見を開いた。引退を決断するまでの揺れ動いた心境を明かしつつ、プロ21年間に悔いはないと断言。第2の人生は指導者になり、夢である「大久保監督」の実現を目指す。今季はJ1残り2試合と、4強に進んだ天皇杯で日本一になって有終の美を飾るつもりだ。

<数字で見る大久保>

◆ゴール最多 J1通算191得点は歴代1位。2位のFW佐藤寿人(千葉)に30点差をつけている。

◆シュート最多 得点数だけでなく、放ったシュート数1135本もJ1最多。2位はFWマルキーニョス(神戸)で1066本。

◆出場11位 J1通算475試合出場は歴代11位。昨季限りで現役を引退した川崎F時代の同僚MF中村憲剛は川崎F一筋で同12位の471試合だったが、大久保はJ2東京Vを含めJリーグでは6チームに在籍。

◆警告最多 警告数はJ1通算104枚で歴代最多。2番目はMF小笠原満男(鹿島)で100枚。

◆退場2位 退場は12回でFWストイコビッチ(名古屋)の13回に次ぐワースト2位。20代だった10年までに10回のレッドカードをもらったが、30代では2回。

◆PK弾2位 PKゴール数は、J1通算27点で、MF遠藤保仁(磐田)の31点に次ぐ歴代2位。直接FKはなし。

◆マルチ弾最多 ハットトリックは歴代9位タイの3度だが、1試合2得点以上の「マルチゴール」は歴代最多の38度。2位はFW中山雅史(沼津)で33度。