セレッソ大阪が逆転勝ちで連敗を2で止めた。小菊昭雄監督(46)はこの1週間で攻撃の再構築に取り組み、中盤から勇気ある縦パスを前線に供給する形を実現。ホーム最終戦で今季限りで引退するFW大久保嘉人(39)を先発に起用し、迫力満点のプレーも披露した。小菊監督との主な一問一答は次の通り。

-試合の総括

小菊監督 今日はどうしても勝ちたい試合だった。ルヴァン杯決勝で敗れた名古屋に成長した姿を見せたい、結果で示したい、そういう試合だった。何よりも大久保嘉人のホーム最終戦ということで、いろんな思いが詰まった試合。その中で先制はされたが、私たちが1つ1つ積み上げてきたサッカーをお見せすることができた。内容もともなった試合で勝てたことがすごくうれしい。

-特にビルドアップで縦パスを積極的に入れ込むシーンも目立った

小菊監督 ビルドアップは時間をかけて1つ1つ積み上げている中で、チームとしてボールを保持しながら前進していく作業はできていた。ただ、課題として挙げられるのがゴールへ向かう、縦を意識しながら全員が関わること。そこは課題で残っていたので、この1週間、トライしていこうと。もっともっとゴールへ向かう、オンザボールもオフザボールも仕掛けていく。そういったシーンがたくさん見られたことは大きな収穫です。

-大久保の先発起用は

小菊監督 嘉人は引退を表明したからとか、ホーム最終戦だからとか、そういうことは(先発起用に)一切関係ない。今日はどうしても勝ちたかったし、勝利を目的とした時に一番、よい選択をしたつもり。コンディションも抜群でキレキレの嘉人だった。信頼の下で彼を選んだ。(4本の)シュート数が物語る通り、彼の嗅覚、ゴールへの意識を存分に発揮してくれた。残念ながらゴールは奪えなかったが一番、危険な選手だった。奪えなかったゴールは次のリーグ戦、天皇杯で楽しみにしておきます。