今季から名古屋グランパスを率いる長谷川健太新監督(56)が「打倒川崎」で、12年ぶりのリーグ優勝を公約した。

7日、豊田スタジアム内で就任会見。清水、G大阪を経て、昨季まで東京を率いた同監督は「2010年以来のリーグチャンピオンに向け、一体となって戦っていく」と所信表明した。

まずは点の取れるFWを育成する。昨季の名古屋はリーグ5位で、38試合で計44得点。優勝した川崎の81得点、2位横浜の82点、3位神戸の62点と比べても得点力に課題を残している。

まずは攻撃力の改革に着手する。昨季は2ケタ得点した選手が不在で、チームトップは稲垣の8点、マテウスとシュヴィルツォクが7点、柿谷が5点と寂しい数字だった。

最低ノルマとして年間のチーム合計を50得点以上に設定した上で、現役時代はFWだった長谷川監督は「得点を取れる選手が2~3人はいないと、50点には届かない。個人の感覚を磨く取り組みをしたい」と明かした。

リーグ2連覇した川崎Fを猛烈に意識する。G大阪を率いた14年度には3冠を達成しており「どういうチームを作れば(優勝が)行けるのかイメージはある。アグレッシブなサッカーをすれば、必ず優勝争いはできる。ゾクゾクするような、切るか、切られるかという試合をしていく」とキッパリ。

日本代表の監督候補にも挙がった実力者が、名古屋を22年の主役へと導く。