J1清水エスパルスが聖地・国立で戦う。21日、クラブ創設30周年記念事業の記者会見をオンラインで行った。

同事業の目玉は新国立競技場(東京)でのリーグ戦開催だ。7月2日の第19節で横浜と対戦(午後7時)。クラブ創設日でもある7月4日に合わせた記念マッチとなる。横浜も今年が創設30周年。Jリーグ開幕から在籍している「オリジナル10」の2クラブとJリーグが協議を重ね、実現した。

クラブの担当者は「サッカーの町・静岡を全国に発信することも目的の1つ」と経緯を説明した。国立はサッカー界にとって特別な舞台。清水も96年ナビスコ杯(現ルヴァン杯)でクラブ史上初のタイトルを獲得した場所だ。リーグ戦でクラブ主管のホーム試合として使用するのは2006年9月16日の鹿島戦以来、16年ぶりとなる。

記念試合以外にも多くの企画を予定している。今月24日には公式ホームページ内に特設サイトを立ち上げる。記念グッズも販売予定。クラウドファンディングも実施する。山室晋也社長(62)は「エスパルスをより多くの方に知ってもらい、興味を持ってもらうためにやっていく。この1年を盛り上げて、クラブが躍進するための転換点としたい」と訴えた。【神谷亮磨】