いざ「J舞台」へ乗り込む! Jリーグに今季初参入したJ3いわきFCが「一戦必勝」を誓った。新体制発表会見がいわき市内で30日、無観客で行われ、村主博正新監督(45)ら首脳陣10人、新加入12人を含む計29選手が出席。新加入選手は自己紹介と力強く抱負を語った。開幕戦は3月13日アウェー鹿児島戦。クラブ創設6年目でたどり着いたステージで新たな挑戦が始まる。

新指揮官はやる気に満ちあふれていた。村主新監督は力強く「みんなで頂点を目指してやっていく」と口にした。昨季はJ2松本でコーチを務め、指揮を執るのは初めて。新加入12人を加えた計30選手(※この日の出席は29選手)でJリーグ加入初年度から「J3優勝」へ突き進んでいく。

昨季は田村雄三前監督(現スポーツディレクター)の下、JFL優勝を果たした。チームは、11年東日本大震災で甚大な被害を受けたいわき市、双葉郡を復興から成長へ押し上げることを目的に16年、県社会人2部から船出した。創設6年目でJ舞台にたどり着いたが、クラブの存在意義は変わらない。「浜通りを照らす光」であり続ける。クラブエンブレムはいわき市のシルエットをかたどっており、地域とともに歩んでいく思いが込められている。

今季のスローガンは「BE TOUGH -立ち止まるな、成長を、挑戦を貫け-」に決まった。指揮官は「J3の中では18番目のクラブ。まだまだ上のチームがあるので、立ち止まることなく、1個1個常に上を目指してやっていきたい」とスローガンに込められた意味を説明した。逆境の中でも諦めることなく、90分間走り抜く姿勢を貫き通すつもりだ。

開幕戦は3月13日アウェー鹿児島戦。そこから「J2昇格」への勝負がスタートする。新加入ながら選手会長を務めることになったGK田中謙吾(32)は「いわきFCの初めてとなるJリーグの舞台。厳しい戦いになると思いますが『魂のいぶくサッカー』をチーム一丸でピッチで体現する」と決意をにじませた。いわきFCの躍進はこれからが本番だ。【佐藤究】

<新加入12人の抱負>

GK田中謙吾「体を張っていわきのゴールを守ります」

DF星キョーワァン「チームの勝利に貢献できるように戦うので、応援よろしくお願いします」

MF杉山伶央「いわきFCの勝利のために全力で頑張ります」

FW有馬幸太郎「泥くさいプレーとゴールでチームの勝利に貢献していきたい」

FW有田稜「いわきFCの勝利に貢献するために全身全霊で戦います」

DF家泉怜依「自分の特長を生かして、精いっぱい頑張ります」

MF永井颯太「自分らしいプレーでチームのために戦いたいです」

FW吉田知樹「今年は結果にこだわってやっていきたいです」

MF芳賀日陽「自分の良さを出して勝利に貢献していきたい」

GK田中勘太「熱いプレーでみなさんを魅了できるように頑張ります」

MF伊藤稜馬「自分の特長はドリブル突破です」

GK鹿野修平「チームの勝利のために頑張っていきたいです」