川崎フロンターレのルーキーDF佐々木旭(22)が、プロ初得点をマークした。1-0の前半17分の右CK。キッカーのMF脇坂のボールに、中央で競り勝ったDF山村がファーサイドへ頭で流した。そこに飛び込んだ佐々木が、左足のボレーシュート。記念すべき「1号」をたたき込んだ。「アシストか、ゴールで勝利に貢献したいと思っていた。すごいうれしい。狙っていました」と素直に喜んだ。

チームは23日の横浜F・マリノス戦(日産ス)で、2-4で敗戦。約4年ぶりの逆転負け、約3年ぶりの4失点を喫した。中2日で迎えた一戦に、佐々木は左サイドバックで、プロ初スタメンを飾った。「連敗出来ない中、使ってくれた鬼木監督に感謝したい。期待に応えるためにも、何としても結果を残したいという強い気持ちを持っていた」。得点と勝利という結果を残した。

埼玉平成高時代は、トップ下を主戦場としていた。流通経大2年で、ボランチから左サイドバックへ転向。センターバック(CB)もこなす万能型で、4年時には関東大学1部リーグ優勝に貢献し、最優秀選手にも輝いた。

プロのステージでも、卓越した足元の技術で、攻撃の起点となり、豊富な運動量で左サイドを駆け抜けた。最後は両足がつり、後半30分で交代。「感覚的には緊張はしなかったけど、しばらくCBでやっていて、久しぶりのサイドバック。まして相手が鹿島で、強度が高い中、スタメンで出て、つっちゃいました」と、ばつが悪そうに笑った。【栗田尚樹】

◆佐々木旭(ささき・あさひ)2000年(平12)1月26日生まれ、埼玉県出身。4歳でサッカーを始め、埼玉平成高-流通経大。4年時にはセンターバックで関東1部リーグ優勝に貢献し、最優秀選手にも選出された。利き足は右。180センチ、72キロ。

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