Jリーグは28日、理事会を行い、今月15日に新たに就任した野々村芳和チェアマン(49)が、チェアマンとして初めて出席した。野々村チェアマンは「このメンバーでいい仕事ができるという感覚を持った理事会だった」と振り返った。

理事会後の会見では、パワハラ問題で日本サッカー協会から1年間のS級コーチライセンス停止の処分を受けている永井秀樹氏が、ヴィッセル神戸のスポーツダイレクター(SD)に就任したことについて質問も飛んだ。

野々村チェアマンは「ハラスメントは許されないということ」としながらも「クラブに関してどうというのは、リーグの立場としては全くない」と答えた。

この日は、日本協会の田嶋幸三会長もオンライン取材に応じており、この出来事に「資格が無くてもできることはやっていい。代わりに更生プログラムを受けることが条件。一定の処分や社会的制裁も受けている」と、就任に理解を示していた。

それを受けた野々村チェアマンは「田嶋さんのコメントを見ましたが、ほとんど同じような感覚。Jリーグとしては、この先まわりがどうサポートして、どう次のステップに進ませてあげるかが大事だと思っている」と自身の見解を話した。