株式会社ASSISTの代表取締役社長を務めるJ1磐田FW大津祐樹(32)、同取締役の浦和DF酒井宏樹(31)が7日、スポンサー契約を発表するオンライン記者会見に出席した。

大津と酒井は現役選手であることを強みに、20年に大学サッカー部の選手を支援する「Football Assist」を立ち上げた。現在はサッカー部に限らず体育会出身者の就職支援なども行っており、今回は求人情報サービス提供事業を行う株式会社クリエイトとのスポンサー契約を結んだ。

部活に打ち込む大学生は、就職活動への気持ちの切り替えが難しく、また実際の就職後のミスマッチも多くあるという。大津は「両立できる形にすることで、しっかりと部活動に生きると思う。そこは意識を変えないといけない」と話した。

2人がこの事業を始めたのは、16年にサッカースクールを始めたことがきっかけだった。子どもたちへの指導を通して、現役中に行動を起こすことの反響を感じたという。

サッカー部でプレーする大学生の葛藤も感じていた。「サッカーを続けなくなると、急に評価されなくなってしまう。それを解決できるのではないかと」。部活動で培ったチームワークや根気強さ。強みを持つ学生と、それを求める企業とのマッチングを目指している。

現在も日本代表で活躍を続ける酒井も、違う畑からの収穫は大きい様子。「学生や企業からもらったいい反応、改善したほうがいいという反応、すべて身になっている。挑戦する立場、学ばないといけない立場なので」。新たな学びをピッチでの武器に、そしてまた自らの成長を後輩たちに還元するつもりだ。【磯綾乃】