INAC神戸がリーグ初黒星を喫し、優勝決定は持ち越しとなった。

この試合前まで16試合を戦い、14勝2分け0敗と圧倒的な強さを見せてきたが、この日は苦戦。INACは今季初めて無得点に終わった。

3-2で勝利した前回と同じ広島が相手。中4日で迎えたアウェー戦は、勝つか、引き分けで優勝が決まる一戦だった。

先手を奪ったのは広島だった。前半29分、右サイドからのシュートがクロスバーに当たった跳ね返りを、左サイドにいたFW中嶋淑乃(22)が冷静に左足で押し込んで先制した。INAC側はラインを割ったのではと主張したが、判定は覆らなかった。

一方のINACは、広島の固い守備に苦戦。ミスも出るなど、ゴールまで持ち込める場面が減っていった。後半も広島がチャンスをつくる場面が多く、INACは最後までゴールを割ることができなかった。

初代女王決定は、中3日で迎える8日第20節ノジマ神奈川相模原戦(相模原)に持ち越しとなった。