INAC神戸がリーグ初黒星を喫し、優勝決定は持ち越しとなった。

ここまで16試合を戦い、14勝2分け0敗と圧倒的な強さを見せてきたが、この日は苦戦。勝つか、引き分けで優勝が決まる一戦で、今季初めて無得点に終わった。

INACの星川敬監督(45)は「ホームで土をつけよう、優勝を決めさせたくないという気持ちに対して、前半微妙にプレッシャーだったのか、チームとして機能しなかった」と振り返った。

前回4月29日と同じ相手。同戦は3-2で勝利したが、後半に2得点の追い上げを受けていた。

広島の先制点は前半29分。シュートがクロスバーに当たった跳ね返りを、左サイドにいたFW中嶋が左足で押し込んだ。INAC側はラインを割ったのではと主張したが、判定は覆らなかった。「失点のシーンはアンラッキーだった。ただ言い訳に過ぎない。向こうのいいディフェンスだったりで、ゴールが遠かった」。

それでも優勝目前であることは変わらない。次戦は中3日で迎える8日第20節ノジマ神奈川相模原戦(相模原)。「彼女たちがしっかりやってきてくれたことは、価値が下がるわけではない。メンタリティの強さ、リアクションを見せられるか、そういうことができれば優勝は可能だと思う」。次こそ勝利で初代女王の座を勝ち取る。