セレッソ大阪のパリ五輪世代、DF西尾隆矢(21)が18日のJ1リーグ、サンフレッチェ広島戦(Eスタ)で公式戦5試合ぶりに復帰する見通しになった。

5月下旬の練習で膝を負傷し、選出されていたU-21日本代表で臨むU-23アジア杯(ウズベキスタン)への遠征は不参加となっていた。

小菊昭雄監督(46)は17日のオンライン取材で「少し時間がかかってしまったが、ようやく全体練習にも復帰して、コンディションも上がってきている」と説明した。

現在公式戦6連勝中のC大阪だが、最終ラインは左サイドバック(SB)の山中(右内転筋筋損傷)と丸橋(左膝骨軟骨損傷による手術)が故障離脱し、西尾と鳥海のセンターバック2人もけがで欠けた状態だった。小菊監督によると、鳥海も広島戦で何とか復帰できる見込みという。

広島戦の注目は、最終ラインの並び。左SBは本職では舩木しかいないものの、小菊監督は「いくつかの選択肢の中から考えていきたい」と明言を避けた。場合によっては、対人プレーに強い西尾を左SBで起用する可能性もありそうだ。

J1では現在3連勝中のC大阪は5位につけ、7位広島に勝てば4位浮上の場合もある。アウェー広島戦は、17年9月を最後に4戦(3勝1分け)負けていないデータも心強い。

今回は中断明け初戦でもあり、リーグ全34試合の半分に到達する17試合目でもある。指揮官は「年間勝ち点60以上を取る目標も考えると、勝てば29になる。数字にもこだわって折り返したい」と、前半戦最後の一戦に全力投球する構えだ。