ヴィッセル神戸は24日、本拠地ノエビアスタジアム神戸で、コンタクトレンズのインターネット通販「レンズアップル」などを運営する株式会社パレンテ(本社千葉市)と、パートナーシップ契約締結記者会見を開いた。

チームの練習着の胸部分に「レンズアップル」が入り、公式戦の直前のウオーミングアップ時などに選手が着用する。クラブではアシックス社などと並び、最上位に位置するトップスポンサーになる。契約は来季までの約1年半。

会見に出席したFW武藤嘉紀(29)は、現在J1リーグで最下位に低迷することを踏まえて「とても苦しい状況にいるが、サポートいただくことで、いち早く降格圏を脱出してすばらしい結果を届けたい。わくわくするプレーを心がけたい」と話した。

実際に同社の酸素透過率の高いコンタクトレンズを提供されることになったMF井上潮音(24)は「僕は高校生の時からコンタクトレンズを使用しており、ずれないこと、かすまないことを大事にしている。(提供してもらい)目のさめるようなプレーをしたい」。真骨頂のパスワーク同様、切れ味鋭いコメントを口にした。

パレンテ吉田忠史社長は、同社にとってプロバスケットボールのBリーグ千葉ジェッツに続くスポーツ界のスポンサー契約になったといい「(現在の神戸は)苦しい状態だが、ハートを熱く応援したい」と力強く語った。

J1は後半戦残り17試合が今週末から始まる。最下位の18位に沈む神戸は26日に、13位浦和レッズと本拠ノエスタで対戦する。パレンテの社員も応援に駆けつける予定で、本社のある千葉から神戸に行く場合は、3万円の補助が出る社内規則を作ったばかりだという。