JFL鈴鹿ポイントゲッターズのFWカズ(55=三浦知良)が、真夏のサンタクロースになった。6月初旬、鈴鹿市内を車で走行中、道に迷った。

そのとき、案内してくれた児童が通う小学校に、感謝の気持ちを込めて全校児童分の直筆サイン入りカードを贈っていた。カードは1学期の終業式を迎えた20日、全校児童に配られた。

カズが直筆サイン入りカードを贈ったのは、鈴鹿市立白子小学校。関係者によると、カズは6月初旬に同校近くを車で走行中、行き止まりの道に入り込んでしまい、迷っていた。そこに、下校途中の4~6年生の児童15人が通り掛かり、道案内をしたという。その際、カズは15人の児童に感謝の気持ちから一緒に写真を贈りたいと希望し、カズに同行していたカメラマンが撮影したという。

ただ、カズは「(道案内をしてくれた)15人の児童だけでは…」と言い、7月に入り、同校の全児童393人分の直筆サイン入りカードを持参したという。カードは、カズとMF橋本晃司(36)の2人の写真がプリントされた葉書大のサイズのもので、20日に1学期の終業式を終えた段階で、全児童に配られた。

関係者は、日刊スポーツの取材に「子どもたちも、喜んだと思います」と話した。同校は、父兄に「本校児童が道案内をしたことから、三浦選手が感謝の気持ちを伝えたいとの思いで全児童数分を直筆でサインしていただいたものです。三浦選手の感謝の気持ちを形としていただいたものですので、大切に保管していただけたらと思います」とのメールを送信。併せて、オークションサイトへの出品はしないよう呼びかけている。