川崎フロンターレは30日、名古屋グランパスがJリーグ側に選手のエントリー資格を虚偽報告し、中止となった7月16日(土)の一戦について、Jリーグより裁定結果の通知を受けたと発表した。なお、名古屋には同日、Jリーグから罰金200万円と、けん責の処分が下されていた。

川崎Fは、吉田明宏代表取締役社長の名で、以下の声明文を発表。

「クラブでは、本件発生からJリーグに対して、中止の判断に至った経緯、事象についての説明と公正かつ厳格な裁定を求めてまいりました。今回の事案に関して、あらためて公式試合がこのような形で中止となってしまったことを非常に残念に思っております。また、試合を楽しみにしていた、そして来場を予定されていた多くのファン、サポーターの皆様にご迷惑、ご心配をおかけしたことに関して、大変申し訳なく感じております。川崎フロンターレは、これからもフットボールに真摯(しんし)に向き合い、目標であるリーグタイトルの獲得に向けて、応援してくださるすべての皆様と共に戦ってまいります」。

Jリーグではコロナ禍において、エントリー資格を有する選手が13人(ただしGK1人を含む)に満たないことが明らかであるとチェアマンが判断した場合にのみ、試合を中止するという規則を設けている。名古屋は7月16日に行われる予定だったリーグ戦の第22節・川崎F戦前、チーム内に感染者が多発していた中、管轄保健所から指導を受けたわけではなく、活動停止の指導を受けたとJリーグ側に報告。エントリー資格を有する選手がいないものと誤認させ、試合の中止が決定されていた。

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