アビスパ福岡の長谷部茂利監督(51)が、ルヴァン杯初優勝へ向け、ミラクル逆転劇へ意欲を見せた。

22日、福岡市内で練習後、サンフレッチェ広島とのルヴァン杯準決勝第2戦(25日、Eスタ)のオンラインで対応。21日第1戦は2-3で敗れて、リーグ戦を含む今公式戦3連敗中の相手に対して「2点差以上で勝つことを狙いながら(今季)3戦以上の成績を次の試合で取りたいし、それで勝ち抜けたらこの上ない」。2点差での勝利が必要な第2戦へ望みを口にした。

だが、機動力抜群のリーグ戦3位攻略は容易ではない。第1戦は強度の高さに加え、切り替えやセカンドボールへの寄せの速さなど、警戒していながら上回られたパフォーマンスの前に持ち味の堅守速攻を封じられ、先に3失点。ファウル24本を与え、FKから2点を失うなど攻守に後手にまわった。

長谷部監督が「速いし、うまいし、強い3拍子がそろい、簡単にはいかない」と感じている相手だけに、課題をきっちり整理して対策を練らないと勝利は遠い。

ボランチのMF平塚悠知(26)も「失点が続いてしまい、チームの狙いがうまくいかなかった。ボールを握る時間帯がなく、セカンドボールを拾えなかった。守備は力不足」という反省から、どう立て直すかがカギ。もともと、得点力不足が課題だけに、まずは、リーグ戦でも8戦連続で先制点を献上中の守備修正が急がれる。

リーグ戦は残留争いに巻き込まれている中で、今季はルヴァン杯を含めて残り5戦の正念場。死に物狂いで意地を見せるしかない。