第101回全国高校サッカー選手権北海道大会は15日、旭川市東光スポーツ公園ほかで開幕する。

七飯とともに同大会初出場となる創部25年目の札幌龍谷学園は「一戦決勝」をテーマに掲げ、まずは初戦突破を目指し、15日に岩見沢緑陵と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

札幌龍谷学園イレブンが初陣勝利を目指す。男女共学となった98年に創部して25年目。夏の総体も含め、初の地区予選突破を果たし、道大会のピッチに立つ。吉野修監督(42)は「地区代表決定戦過去3度、あと1つ勝ちきることできなかった。今回やっと」と感慨を深める。

学校側の協力が強化につながった。「練習環境が良くなったことが変わってきたところ」と同監督。15年に強化指定部となり、優先的に使用できるバスを購入。移動がしやすくなり週2、3度、校外の施設の利用をサポートされるようになったことで、東雁来や札幌ドームなどの人工芝グラウンドでの練習回数が増えた。学校のグラウンドは約半分のサイズで土のため、試合と同サイズのピッチで、より実戦的なトレーニングを積めるようになった。

保護者からは今大会に向けて応援の横断幕が贈呈された。文字は「一戦決勝」。DF丹野陽貴主将(3年)は「1戦1戦大事に、決勝のつもりで。みんな向上心を持っている。自分たちはチャレンジする立場なので、必死に練習していいコンディションで臨みたい」と意気込む。

粘り強さを武器に戦う。地区予選は2度のPK戦を制して勝ち上がった。攻撃の要となる背番号10のMF深沢皇騎(3年)は50メートル6秒1の快足で「スピードを生かしたプレーでゴールの起点となるようにクロスやシュートを意識する」。同校野球部は今秋の全道大会で8強入り。初舞台となるサッカー部も、高みを目指して挑戦する。【保坂果那】