J1横浜F・マリノスのMF水沼宏太が、天皇杯を制したJ2ヴァンフォーレ甲府、ルヴァン杯を優勝したサンフレッチェ広島から刺激を受け、J1制覇へ気持ちを新たにした。

横浜は10月8日のガンバ大阪戦でリーグ制覇の可能性もあったが敗れてお預け。続く14日のジュビロ磐田戦も敗れ優勝を決めることはできなかった。残留争いの相手に続けてホームで敗戦。まさかの2連敗でリーグの一時中断に入っていた。

この期間に国内3大タイトルの天皇杯、ルヴァン杯の決勝がそれぞれ開催された。天皇杯では甲府がPK戦の末に勝利。ルヴァン杯は広島が後半ロスタイムの劇的な逆転勝利でタイトルを手にした。

それぞれの試合を見て水沼は、「勝ちたい、目の前の敵を倒したい、それをどれだけ表現できるかが大事。連敗して、足りなかったのはそこかなと思った」。常に目の前の試合には全力投球してきた。さらに2チームを見て、原点に戻った。

中断した時間で気持ちの整理はできた。29日のホーム最終戦で対戦する浦和レッズとは、今季は敵地で3点を先行しながら追いつかれた。「痛い目にあった。浦和も相手を見て戦い方を考えるチーム。積み上げた集大成を」。連敗の反省を生かし、3試合ぶりの勝利とタイトル獲得を誓った。