ヴィッセル神戸が9月3日の京都サンガ戦以来、7試合ぶりに黒星を喫した。クラブ新記録となる6連勝には一歩届かず、リーグ3連覇に執念を燃やす川崎Fの前に散った。
息の詰まる90分間だった。
前半のシュート本数はわずか1本。自陣に押し込まれる展開が続き、同20分に先制された。
それでも、後半は積極性を出して巻き返す。
同6分、FKを獲得すると、敵陣中央に立ったMF小林祐希(30)が左足で直接枠を狙い、ネットを揺らした。
同点に追いつき、勝ち越しを狙った。同29分には、8月6日のC大阪戦以来84日ぶりにMFアンドレス・イニエスタ(38)が出場。得点を狙ったが、同39分にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定でPKで献上。勝ち越し点を奪われて、敗れた。
吉田孝行監督(45)は「前半はパフォーマンスが良くなかった。残留争いしていたら、絶対ないようなミスもあって、緩さがあったと思う」と振り返る。
次の最終節は11月5日。リーグ首位の横浜F・マリノスとホームのノエビアスタジアム神戸で対戦する。
指揮官は「ホームで優勝を決めさせたくない。全力で戦うだけ」と引き締め直した。