大阪大会の決勝は延長戦までもつれた。

前半18分、興国が右サイドを破ってMF端野夏己(3年)が先制ゴール。履正社は同22分、中央で縦パスを受けたMF小田村優希(3年)が振り向きざまにシュートを決めて追いつく展開。1-1のまま、後半は履正社が押し込む時間帯が増えた。試合はそのまま延長戦へ。

延長前半、興国はセットプレーから2度、決定機を迎えるも得点ならず。

延長後半8分、履正社は中央へふわりと浮かしたボールを来季、川崎フロンターレ入りが内定しているMF名願斗哉(みょうがん・とうや=3年)が頭で押し込んで決勝弾。そのまま2-1で履正社が2大会ぶりの優勝を飾った。

感極まって涙した名願は決勝点の場面を振り返り「自分でもビックリです。俺、ヘディングできたんや! と思いました」と話した。

青とエンジのユニホームの興国と、白の履正社の対決は、まるでバルセロナとレアル・マドリードの対戦のよう。会場もメインとバック席が8割方埋まった。

履正社はMF名願だけでなく、DF西坂斗和(3年)がJ2徳島への来季加入が内定している。

興国も1年時から10番を付けるMF宮原勇太(2年)、C大阪U-18から加入のMF千葉大舞(2年)ら、両チームともタレントを擁する対決だった。