J3アスルクラロ沼津の来季監督に元日本代表FW中山雅史氏(55)が就任することが決まった。13日にクラブが正式発表した。現役引退後に監督としてJクラブの指揮を執るのは初となる。

来季「ゴン監督」が誕生する。中山氏は沼津で15年から6シーズンプレー。同年限りで第一線を退くことを表明し、20年からは当時J2だったジュビロ磐田のコーチに就任した。現役時代に長くプレーした古巣にスタッフとして復帰すると、主に攻撃面での指導でチームをサポートし、J1昇格に貢献。全体練習後に行う居残りでのシュート練習は「ゴン塾」として定着していた。

だが、今季はJ1最下位でのJ2降格が決まった。この日、磐田のコーチ退任も発表され、クラブを通じて「この2年コーチとして監督をサポートしてきたつもりですが、まだまだ自分自身が未熟で足りないことが多すぎで、指導者の難しさを痛感しました。力が無いのであれば、力を付けるために挑戦と努力をし続けなければならないと思っております」などとコメントしていた。

中山氏は沼津在籍時に下部組織のコーチとして選手の育成に携わっていた。沼津には来季、3シーズンぶりの復帰となる。今季の沼津はJ3で15位に低迷。今年8月には今井雅隆前監督(63)が成績不振で解任され、現在は望月一仁監督(64)が指揮を執っている。3年連続で2桁順位に低迷しているクラブの再建を託されることになる。