清水桜が丘は11-1で浜松商に大勝し、16強入りを決めた。前半8分の先制点を口火にゴールラッシュ。セットプレーからの5発を含む11得点で圧倒した。チームは20得点を挙げた御殿場との1回戦に続き、2試合連続で2桁得点をマークした。

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清水桜が丘の「飛び道具」がさく裂した。前半8分、左CKからDF杉山亮太郎(2年)がヘディングで先制点。2点リードの同19分にもCKからオウンゴールを誘発。22分にはCKからのこぼれ球をMF相川郁也(2年)が右足ボレーで押し込んだ。高身長選手がそろうチームの武器を生かした攻撃で得点を量産。後半も止まらなかった。

DF藤田匠人(2年)は「ヘディングに自信あるので狙っていた」。181センチの大型DFは後半5分に右CKを頭で合わせて、追加点。引いて守った相手のお株を奪うセットプレーからゴールを重ねた。サイド攻撃もチームの武器で、後半から出場したFW竹沢正悟(2年)は2得点。チームは1回戦からの2試合で計31得点と圧倒的な攻撃力を見せつけた。竹沢は「攻撃のバリエーションが多いことも自分たちの強み」と胸を張った。

昨季まで所属していたプリンスリーグ東海から降格し、今季は県Aリーグで戦う。片瀬晴城監督(58)は「今年はもう1度しっかりとチームを作るきっかけにしなければいけない」。2019年の県総体優勝から遠ざかっているタイトル獲得もチーム目標の1つ。DF岡谷龍斗主将(2年)は「たくさん点は取れたけれど、次は無失点で勝たなければいけない」と反省も忘れなかった。

3回戦は清水東と対する。FW竹沢は「次もできるだけ点を取って必ず勝ちたい」と力を込めた。名門対決も制して、さらに勢いを加速させる。【神谷亮磨】