今季からJ3アスルクラロ沼津の指揮を執る元日本代表の中山雅史新監督(55)が「ゴン魂」を注入する。

チーム始動日の17日は午前練習を指導。就任会見では「クラブが静岡県東部地区のシンボルとなれるように熱い戦いを展開していきたい」と語気を強めた。今季は現役Jリーガーで最年長のMF伊東輝悦(48)との共闘にも注目が集まる。初日の練習後には伊東と若手がグラウンドをジョギングする姿もあった。中山監督は「チームを盛り上げてくれるという期待感を感じた」。起用についても「コーチングスタッフと話し合っていく中で合致すれば当然ある」と明言。「ゴン監督」と「鉄人テル」の夢の共演が実現する可能性も出てきた。

沼津には選手として在籍していた2020年以来3シーズンぶりの復帰。クラブには計6シーズン在籍したが、公式戦出場は1度もなかった。中山監督は「選手として勝利に関われなかった悔しさがあった」。監督就任を決断した理由の1つはクラブ再建への思い。J3で4年連続2桁順位に低迷しているチームの立て直しを託され、「今は野心でいっぱい。当然、勝つことだけを目指したい」と力を込めた。【神谷亮磨】