札幌市出身のシンガー・ソングライターRune(ルネ)が北海道サッカー協会公式応援ソング「Heat Up」を手がけた。自身の誕生日の2月14日にCDを発売する。これまでもプロ野球日本ハムほか、北海道スポーツ界のチームともタッグを組んでおり、道内サッカー界を盛り上げる。

Runeが北海道サッカー協会の公式応援ソングとして手がけた「Heat Up」の歌詞には「サッカー」の文字が登場しない。それでもボール、ゴール、ビルドアップなど、連想させる単語がちりばめられている。札幌市内中央区の狸小路で生まれ育った歌姫は、地元のサッカー界を盛り上げるために楽曲を仕上げた。「まずはこんな曲ができたんだって知ってもらって、耳にした選手や応援する人が、元気が出たり、やらなきゃって思ってもらえればいい」と思い描いた。

昨年11月に道協会からのオファーがあり、曲作りに着手した。スポーツをテーマにした歌をつくる時、いつも対象者に聞くのが「何色の景色が見える?」だ。道協会関係者らへのインタビューで構想を膨らませ、サッカーについての知識を勉強しながら「応援歌なので、熱くなるような赤をイメージできるようなメロディーにした」。ワールドカップ(W杯)カタール大会期間中だったこともあり「私もサッカーに対する熱があった。余計いいものが書けた」と振り返る。

道協会の石井肇専務理事(63)は「大会をより盛り上げるために、スポーツと音楽のパワーが一体となれば。ぴったりの曲をつくってもらえた」と感謝。今後は道内開催試合で同曲が流される予定だ。

2月11、12日に札幌ドームで行われるフットサルのコンサドーレ・エスポラーダ杯で初披露する。「コーラス部分がある。声を出せる状況であれば一緒に。出せなくてもジェスチャーで一体感が生まれれば」と歌唱を楽しみにしている。【保坂果那】

◆Rune(ルネ)2月14日、札幌市生まれ。プロ野球日本ハム中島や巨人鍵谷の登場曲を担当。北海道ガス野球部応援歌、サッカー女子のノルディーア北海道の応援歌を書き下ろす。AKB48「前しか向かねぇ」MV内の劇伴音楽も担当。ラジオFMノースウェーブで「RuneのボンジョRuneボンジョRune」のDJを務める。