北海道コンサドーレ札幌FWキム・ゴンヒ(27)がJリーグで自身初めての開幕スタメン濃厚だ。16日、熊本・大津運動公園で開幕のアウェー・サンフレッチェ広島戦(18日、Eスタ)に向けた練習を行った。1トップでの先発が見込まれる韓国人ストライカーは、開幕ゴールを狙う。

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キム・ゴンヒが開幕戦へ、気持ちを高ぶらせた。昨年8月に韓国1部水原三星から加入。Jリーグで初めての開幕を迎えようとしている。スタメンが濃厚で「FWの選手として、早く得点を入れることは気持ち的にも上がる。チームの勝利に貢献できるように」と、広島戦での得点イメージを膨らませた。

順調に練習をこなしてきた。1月の沖縄からスタートしたキャンプ生活で、離脱はなし。「気持ちも体も準備はできている」。練習試合全6戦では1トップとして出場した。「ミシャサッカーの1トップはすごい重要なポジション。得点を求められる」と理解する。利き足の右、鍛え上げられた左足、186センチの高さを生かして昨年9月2日C大阪戦でJリーグ初得点を挙げたヘディング、どこからでもゴールを奪いにいく自信がある。

昨季は8試合2得点。全試合途中出場だった。今季は新しい背番号の数字が1つの目標となる。昨季の「3と7足して好きな数字の10になる」という37から、今季は「プロに入った時の数字。賢くて好きな(ドイツ代表MF)ミュラー選手と同じ」という13に背番号を変更した。「攻撃の選手は2ケタ得点は常に目標」と掲げ、13得点へ「できるように」と話した。

札幌での初先発の機会が開幕戦から訪れようとしている。シーズン途中加入した昨季とは違い、キャンプでチームメートとともに生活しながら、ピッチ内外で連係を深めてきた。「チーム的にはまだまだできることがある」と、さらなる向上を求めるが、あとはピッチでぶつけるだけ。「もし先発出場したら、そういう状況にしてくれた監督やチームに感謝しないといけない。より一層責任感が増し、プレッシャーも感じる」と、引き締まった表情で言った。【保坂果那】

◆ペトロビッチ監督体制の開幕戦ゴール ペトロビッチ監督が就任した18年以降、18、19年は完封負けだったが、20年アウェー柏戦(2●4)はMF荒野がチームのシーズン初得点のほか、FW鈴木が得点。21年ホーム横浜FC戦(5○1)はMF駒井の先制ゴールのほか、MF金子が2発、FWロペス、MFチャナティップが各1得点。22年アウェー清水戦(1△1)はMFルーカス・フェルナンデスが得点した。