北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(65)がJ1歴代最多タイの通算524試合目を達成した。西野朗氏の記録に並んだ。

ユーゴスラビア出身でオーストリア国籍のペトロビッチ監督は、06年に広島の監督に就任して6シーズン。12年から浦和で17年夏までの6シーズン指揮を執り、16年にはルヴァン杯優勝を果たした。18年からは札幌を率いて6シーズン目。就任初年度にクラブJ1史上最高の4位に導き、19年にはクラブ初タイトルまであと1歩のルヴァン杯準優勝。外国籍監督としてJ1で最も多くの試合を重ね、最多勝利を挙げている。

元日本代表監督で昨年5月に80歳で亡くなったイビチャ・オシム氏を「多くのことを学び、師匠であり、先生だった」と師事。グラーツ(オーストリア)でのアシスタントコーチ時代の監督が同氏で影響を受けた。日本の話をよく聞いていたことが来日の決め手にもなった。Jリーグで仕事して18年目。ミシャ(愛称)チルドレンは多数いる。広島時代に監督とコーチの間柄だった日本代表森保一監督も愛弟子の1人だ。

前日24日に「記録より3ポイント(勝ち点3)の方が重要」と話していたペトロビッチ監督。J1通算524試合目も変わらず勝利を目指し、集中して臨んだ。

◆ペトロビッチ 1957年10月18日、セルビア生まれ、オーストリア国籍。現役時代はユーゴスラビア代表などで活躍し、93年引退。自身もプレーしたグラーツ(オーストリア)ほかで指導し、Jリーグでは06~11年広島、12~17年途中まで浦和、18年から札幌を指揮。愛称はミシャ。家族は妻と2女。