J2復帰を目指す松本山雅FCが、2ゴール&無失点で開幕を快勝で飾った。

今季からJ3に昇格した奈良クラブのホームに乗り込み、前半31分にFW小松蓮(24)が先制PKを決め、後半39分には中盤の鋭い守備から、途中投入のMF村越凱光(かいが、21)がドリブルで持ち込んで追加点を奪った。

就任1年目の霜田正浩監督(56)は、まずは2000人近いサポーターがバスなどで駆けつけてくれたことに感謝した。

「アウェーにこれだけのサポーターが来てくれ、どれほど力になるか。実感してみないと分からない。彼らの前で勝ち点3を取れて、結果に対して満足している。あのサポーターの喜ぶ顔が見たくて、監督をやっているようなもの。勝って帰らせてあげられる」

昨季はJ2に昇格した2位藤枝とは、勝ち点1差の4位に泣いた松本。昨年途中までJ2大宮アルディージャを率いた霜田監督は「選手とは長いキャンプで寝食をともにしてきた。勝っても負けても続けていきたい」と、アグレッシブな姿勢で長いシーズンを戦い抜くことを誓った。

先制点の小松は「1点で終わったのは悔しい。まだまだ」と満足はしていない。昨季は期限付き移籍先のJFLラインメール青森FCでプレーした村越は「松本に帰ってきて(通算6試合目で)J初ゴールを決められてうれしい」と振り返っていた。