日本代表に初選出されたガンバ大阪のDF半田陸(21)が17日、大阪・吹田市内での非公開練習後、取材に応じた。

24年パリ・オリンピック(五輪)の主力に期待される攻撃的な右サイドバックで、今回は飛び級での代表入りとなった。

人口約2万8000人の山形・上山(かみのやま)市生まれの半田は、J2モンテディオ山形のジュニアユース、ユース出身。同クラブの下部組織出身としては、初の日本代表入りだ。今季からG大阪に完全移籍し、開幕からここまで4戦のうち3試合に先発し、1試合は途中出場している。

「ジュニアユース、ユースと山形で育ってきて、僕がそういうアカデミー(下部組織)の選手の目標になり続けないといけない。今はG大阪の選手として代表に招集されたが、山形がなかったら(今の自分はない)という思いがあるので、感謝している」

右サイドバックの定位置争いは、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会代表の酒井(浦和)や山根(川崎フロンターレ)が選外になったため、橋岡(シントトロイデン)や菅原(AZ)らと争うことになる。

「代表では山形、G大阪で積み上げてきたものを出したい。自分の強みでもある対人(プレー)を見せていきたい」という21歳は、「世界で活躍しているメンバーもいるので、どれくらい自分と差があるのか、実戦で分かる機会になる。どんどんチャレンジしたい」。口調は静かながら、闘志を燃やした。

ホームで迎える18日の北海道コンサドーレ札幌とのリーグ戦は、開幕5戦目で今季初勝利を目指す。半田は「まだここに来て、なかなかいいパフォーマンスを出せていない。ホームでの勝ちはすごく意味がある。明日は絶対に勝たないといけない」と必勝を誓った。

札幌戦を終えると、代表活動に入る。W杯カタール大会後の日本代表の初戦となる国際親善試合は、ウルグアイ戦(24日・国立)と、コロンビア戦(28日・ヨドコウ)の2試合が予定されている。