Jリーグは30日、東京・文京区のJFAハウスで会見し、スポーツ専門有料チャンネル「DAZN」と新たに2023年から33年までの11年契約を結んだことを発表した。最大で総額2395億円、年間では約218億円となる。

これまでDAZNと17年から総額2100億1000万円の大型契約を結んでいたが、20年に契約延長。28年までの12年契約で総額2239億円、年間約187億円で更新していた。

新たな契約では配信対象はJ1、J2、J1昇格プレーオフのみに変更した。

J3の放送権はDAZNからJリーグへ移るが、今季終了まではDAZNで配信される。Jリーグは地域密着の強化を図っており、J3の試合を地方のテレビ局など、他の映像媒体で放送できる枠を増やした。来季以降は地方局やケーブルテレビなど、無料放送を増やす計画で、ファン層の拡大を目指す。

野々村芳和チェアマン(50)は「DAZNさんとは1年間話した中で、新たなファンの獲得へ、お互いにウィンウィンになる契約。地上波のローカル枠を増やしていける契約となった」と話した。来季からJ3の配信はなくなるが、Jリーグからの年間配分金2000万円はそのまま支払われる。

DAZNのシャイ・セゲブCEOは「Jリーグは重要なパートナーで今後いろんな施策を取り組みながら成長することを考えている」と話した。