北海道コンサドーレ札幌に25年加入内定している大体大MF木戸柊摩(20)が30日、チームに合流した。札幌・宮の沢での練習に参加した。1月からの沖縄キャンプに練習参加していたが、22日の内定発表後は初めて。「実際まだ実感はわいていない。こんなに早く決まるとは思っていなかった」と、2シーズン後のプロ入り決定への喜びをあふれさせた。

夢をかなえた。札幌市出身で、中学、高校と札幌下部組織で育った。ユースからのトップチーム昇格は果たせず、大体大に進学。課題のフィジカル面や守備面を鍛え、2年時での早期内定を勝ち取った。他のJ1クラブからも興味を持たれても、「揺らぐことはなかった。地元でやりたいというのがあったのでうれしい」と、札幌愛を見せた。

身長170センチながら、当たり負けしない強さがある。この日の練習でも札幌の選手相手に対人で上回る場面も見せた。チャンスメークが武器で、シャドー(1・5列目)やボランチなど中央でのプレーに「自分の特長を生かせる」と適性を感じている。

今回の合流は4月5日までの予定。最終日にはルヴァン杯アウェー横浜戦(ニッパツ)がある。特別指定選手に登録され次第、Jリーグ公式戦出場が可能になる。さっそく同戦でのデビューを描き「内定したからにはこのチームの一員。お客さんで来ているわけじゃない。チャンスがまわってくればつかむのは自分自身」と、自覚と責任感をあふれさせていた。