鹿島アントラーズは21日、定時株主総会で22年度の決算報告を行った。

営業収入は、昨年比約マイナス4億8700万円の約61億円。昨年度は東京五輪でのカシマスタジアム使用料と運営委託料の収入が大きく、純利益800万円で2季ぶりの黒字だった。だが、本年度は東京五輪の収益がなかったこと、原油価格高騰による光熱費の値上げ、円安による外国人選手・スタッフの人件費高騰、コロナ禍が入場者数にまだ影響していることもあり、約6億7700万円の赤字となった。

小泉文明社長は「入場料収入は8億円。一昨年に比べて2億強伸びている。コロナの影響から戻りつつあるが、コロナ前に比べたらまだまだ」と話した。入場者数は、コロナ禍前の8割前後だという。

チームは現在、4連敗中で15位に低迷している。小泉社長は「クラブとしては今の成績は許容できない」とキッパリ。岩政監督、吉岡フットボール・ダイレクター(FD)を中心にミーティングを行い課題を整理していることを明かし、「既にこの1週間でミーティング重ね、もう1度、1つになってやると話をしている。ここ数試合は終了間際の失点で負けている。要因、1つずつ分析することで解決するしかない」と話した。