通算60度目となった3日の大阪ダービーで、劇的勝利を飾ったセレッソ大阪は5日、大阪市内で練習を再開させた。

G大阪戦は2-1と勝ち越した直後の後半ロスタイムにベンチに退いたMF香川真司(34)は、記録上でのフル出場は5試合連続でストップした。それでも攻守に大車輪の活躍を続けている。

フル出場が信念の大黒柱はこの日、別メニューだったものの、気合の表情で取材に応じた。

「パフォーマンスと状況を見ながら(交代は)監督の判断にはなるが、そのために1人1人がサッカー選手として、そこをやってなんぼなんで。しっかりやれる体力を求められている」

C大阪はここ4試合で3勝1敗と上向きで、通算5勝2分け4敗で7位。次節7日は中3日でホーム鹿島戦に臨む。

その鹿島とは、17年4月8日のアウェー戦での勝利を最後に、最近は11戦未勝利(2分け9敗)と大の苦手にしている。

ホームに限れば現在10連敗中。最後にホームで勝ったのは10年5月5日で、当時はレビークルピ監督が指揮し、ドルトムントに移籍する直前の香川、アマラウのゴールで競り勝っている。

今回は9日間で3戦目という強行軍だが、香川は「いい感覚でやれるんじゃないですか。コンディションは、まったく問題はない」と、9戦連続先発出場に自信を見せた。

この日はこどもの日で一般公開された練習には、多くの子どもたちが見学に訪れた。

「子どもたちの応援、声援が本当に僕たちの誇りだし、それはプロに入ってからも変わらない光景でありがたい。サッカー選手はすばらしい職業で、人間性も含めて『そういうもんだよ』というのを見せていきたい」

ピッチ内外で存在感を見せる香川が、鹿島戦でもチームを勝利に導く。