DREAM FCの初優勝はならなかった。第2P序盤に先制したが、1-2で逆転負け。終盤も果敢に攻め込んだが、あと1歩及ばなかった。

第2Pの5分にはMF尾﨑秀一郎(6年)の大きな弧を描く、見事な直接FKで幸先よく先制したが、同9分にCKから失点。第3Pの4分には、不運なオウンゴールを献上。ラストプレーとなったMF佐野央成(6年)の強烈なシュートがポストを直撃し外れた。文字通り、数センチに泣いた。

MF原田湊斗主将(6年)は「全国優勝という夢がかなわず残念。あきらめない気持ちが、足りなかった」と声を震わせた。桑野賢二監督(60)は「立ち上がりに1点が欲しかった」と序盤の好機に決めきれなかった点を悔やみつつも「よくやってくれた」と選手をねぎらった。

チームのスローガンは「真剣に遊ぶ」。得意なプレーを存分に発揮するスタイルで全国大会の決勝まで上り詰めた。桑野監督はピッチを子どもたちの自己表現の場だという。「ボールをたくさん触って、自分の得意技をもっと極めてほしい」。この敗戦を糧に、再び全国制覇を目指し、走りだす。【村山玄】