J2清水エスパルスMF白崎凌兵(30)が5試合ぶりの先発復帰に意欲を示した。21日のアウェー町田戦に備え、19日は静岡市内で調整。強雨の中でも軽快に動き、コンディション維持に努めた。4月29日のホーム栃木戦で負傷交代し、3試合はベンチ外。メンバー入りした前節千葉戦は後半開始からピッチに立つも、チームは0-1で敗れた。自身も失点シーンに絡んでいただけに「モヤモヤしている気持ちを次にぶつけたい」と静かに闘志を燃やした。

対する首位の町田はリーグ最少失点の堅守が武器。リーグ最多得点を誇る清水との“矛盾対決”となる。白崎は「町田は勝ちにこだわっているチームで、割り切ったサッカーをしてくる」と分析。長身選手がそろう相手の最終ラインの特徴も把握した上で、「しっかり揺さぶってこじ開けたい」と崩しきるイメージをふくらませた。

町田のオーストラリア代表FWミッチェル・デューク(32)とMF高橋大悟(24)は清水でチームメートだった。かつての仲間との対決もモチベーションになっている。特に攻撃を引っ張っているデュークはW杯カタール大会でも1得点を挙げるなど、警戒する選手の1人で、「そこに仕事をさせないようにすることが大事」と強調した。

18日には30歳の誕生日を迎え、気持ちも新たにピッチに立つ。「町田から複数得点を取って勝てれば自分たちの力も証明できる」と白崎。司令塔としてその役目を全うする。【神谷亮磨】