日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(65)が9日に都内で取材対応し、2日の天皇杯4回戦名古屋グランパス-浦和レッズ戦で浦和サポーターが“暴走”したことについて「それ(暴力)に相当するものがあるということは(報告が)上がってきている」と語った。

騒動について「安全安心に(試合を)見られることに責任を持たないといけない」と、主催する側として説明。調査は継続して行っており「単純な暴力があった、なかったというだけの問題ではない。集団的に威圧することがどれだけ人を恐怖に陥れるか」などと見解を語った。

この件については浦和は3日に、対象者への処分を行っている。その際には暴力行為は認められなかったとされていたが、田嶋会長は「ビデオを見た中では、相当するものがあるということは上がってきている」と言及。処分については「背景やムードに左右されず、基準にのっとるべき」としつつ「安全安心が損なわれるものになるとすれば、毅然(きぜん)と判断しなければいけない」と続けた。