2試合で1得点4アシストと波に乗る鹿島アントラーズMF樋口雄太(26)が11日、名古屋グランパス戦(13日、豊田スタジアム)に向けオンライン取材に応じ、好調の理由を明かした。

樋口は7月12日の天皇杯3回戦・ヴァンフォーレ甲府戦で、PK戦で2度、PKを外し、チームは敗退。延長・PK戦の末にタイトルを逃していた。しかし、直後の7月16日のFC東京戦で2アシストとチームの勝利に貢献し、中断明けの8月6日のコンサドーレ札幌戦でも開始12秒弾を決め、その後2アシストと全得点に絡んだ。

驚異的な数字に「天皇杯でPKを外して、そこで変わらないといけないと。そういうきっかけがあったので、より責任感が増しましたそこもあってこういう結果につながっている」と言い切った。

直近2試合は、各選手が連携連動する形で得点が生まれている。各選手が自身の特長を生かしながら迫力ある攻撃につなげており、樋口は「大樹さん(岩政監督)がやりたいサッカーがようやく浸透しつつある」と手応えを口にする。「いい形が札幌戦だけだともったいない。練習の中でもいい崩しからシュートまで行けたシーンもある。質を上げて名古屋戦で出せたら」と意欲を見せた。

逆転優勝を狙うためにも、ここから勝ち点3の積み上げが必要になる。樋口は「アウェーですけど勝たなければいけない。今のいい勢いのまま行けたら」と一戦必勝を掲げている。