無敗で首位快走の新潟医療福祉大は2位の松本大に3-0と快勝し、リーグ戦残り2試合を残して7連覇を達成した。前回大会準優勝のインカレ(12月開幕)出場権も獲得した。前半41分、MF小池陸斗(4年)が先制点を奪うと、後半2分にMF森英希(4年)がジャンピングボレーで追加点。同23分にはFW田中翔太(4年)がMF坂岸寛大(4年、来季J2いわき入団内定)のラストパスから得点ランクトップ独走となる13点目を決め、ダメ押しした。

   ◇   ◇   ◇

点取り屋の1ゴール1アシストの活躍で、V7を決めた。まずは前半41分。田中はペナルティーエリア内でボールを受けると相手を背負いながらマイナス方向にパスを出し、小池の先制点をお膳立て。2-0の後半23分には坂岸のパスから右足コントロールショットをゴール右に沈めた。リーグ得点ランク首位を走るストライカーは「残り2試合で、あと4点は取りたい」とまだまだ貪欲だ。

鋭い突破で右の攻撃を活性化させたのは森。クイックネスを利かせたドリブルで相手の懐に潜り込み、しつこくタッチライン際をえぐる。1ー0の後半2分にはペナルティーエリア付近で相手のクリアボールに反応し、跳び上がりながら右足ボレーを決めた。「いい予測ができた。流し込むだけだった」と相手守備陣の頭上を越す技ありシュートを冷静に振り返った。

昨季のリーグ戦は全勝優勝。今季も12試合消化時点で11勝1分けの無敗。42得点1失点で駆け抜ける。佐熊裕和監督(59)は「リーグレベルに合わせず、高い物差しでプレーしている」と選手の姿勢を評価するも、前回大会準Vであと1歩に迫ったインカレ初制覇に向けて、さらなるレベルアップを求める。9月の総理大臣杯3回戦では順大の堅守を攻略できず0-1で敗退。指揮官は「攻撃のレパートリーをもっと増やす」と話す。

リーグ戦は残り2試合。29日に北陸大戦、11月4日に延期となっていた新潟経大戦に臨む。田中と森は「もっと点を取り、失点なしで終える」とともに気持ちは切らさない。昨季からのリーグ戦無敗記録を伸ばし、インカレに臨む。【小林忠】