横浜F・マリノスが敵地でカヤFC(フィリピン)を下し、勝ち点3を手にした。

DF陣にけが人続出の苦しいチーム事情もあり、MF喜田拓也主将、MF吉尾海夏、DF松原健の3バックで試合をスタート。前半26分に先制点を奪った。MF井上健太のスルーパスに飛び出したFW村上悠緋が右足ダイレクトで決めた。これが、うれしいプロ初ゴールとなった。

しかし同39分に追いつかれる。中盤からペナルティーエリア内へスルーパスを通され、FW堀越大蔵に右足シュートでネットを揺らされた。堀越は東海大からJクラブへの加入がかなわず、アルビレックス新潟シンガポールへ加入。その後、カヤFCでプレーしている。日本人選手に決められるという、異例ともいえる展開になった。

高温多湿、さらに人工芝のピッチともあり、ボールは支配しながらも、決めきれない時間が続いた。

後半25分には井上が右ハムストリングス付近を痛めた様子で担架で運び出されるなど難しい展開となったが、途中出場のFWヤン・マテウスが同42分に勝ち越し点。MFナム・テヒからのパスをトラップで浮かせ、そのまま左足ボレーで蹴り込み「いいボールをくれた。うまく反転して合わせることができた」と笑みを浮かべた。

このまま試合終了。過酷な環境での戦いで、貴重な得点を決め、チームを勝利に導いたヤン・マテウスは「天候もピッチも難しかった。パス交換に苦労したが、そのなかでも勝利できてうれしい」と勝ち点3を喜んだ。