鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が23日、アウェーでの川崎フロンターレ戦(24日、等々力)に向けオンライン取材に応じ、日本代表デビューをしたMF佐野海舟(22)の成長に期待を寄せた。

岩政監督は今季、J2町田から加入した佐野について、シーズン開幕直後から「1日も早く代表に呼ぶべき選手」と評価していた。ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で、MF伊藤敦樹(25=浦和)、MF川辺駿(28=スタンダール・リエージュ)が負傷し、追加で招集された。佐野はいきなりミャンマー戦で途中出場し、得点やアシストはなかったが、格下の相手とは言え、持ち味の「ボール回収能力」を発揮した。

指揮官は「レベルが上がれば能力が開花する選手で、代表に早く呼ぶべきと思っていた。どこまで伸びていくのか天井が見えないと再認識した」と佐野の活躍を喜んだ。

日本代表の中盤はMF守田、遠藤、田中が定位置をつかんでいる。岩政監督は「3人との比較は言葉では難しい」としながらも「彼らより年齢が若いところ。3人が日本代表を引っ張ってきたが、まだ22歳でこのレベルに達しているのは価値が高い。ボールを奪える選手はそんなに日本で見当たらない。これから日本が重宝していくだろうと思っている」と持論を述べた。

佐野の横への動きを評価しており「横へスライドしながらセンターバックの前をカバーできる選手はあまり多くない。ああいう選手がいると、後ろから見ると助かる。そこは彼の特長。どこまで彼が世界のサッカーシーンで自分のレベルを上げていくのか楽しみに見ている」と話した。