天皇杯で準優勝した柏レイソルの井原正巳監督(56)が来季も指揮を執ることが9日、決定的になった。

今年5月、ネルシーニョ前監督が退任した後、ヘッドコーチから昇格。残留争いの渦中で、就任直後こそ8戦未勝利と苦しんだが、夏の中断期間でコーチングスタッフ、選手をまとめ、徹底して守備を再整備した。

8月からは公式戦7勝8分け2敗と、負けない強さを身につけていく。リーグ戦は最終節にJ1残留を決め、天皇杯は決勝でPK戦の末、川崎Fに敗れたものの、計120分間、集中を切らさない粘り強い守備で無失点に抑えた。胸を張れる準優勝。天皇杯は大会を通して失点1と、来季へつながる確かな結果を残していた。