日本プロサッカー選手会(JPFA)が12日、栃木県内でトライアウトを実施した。J2栃木MF山本廉(24)は、ホームスタジアムのカンセキでのトライアウトとなった。J2のシーズン終了から1カ月。“実家”とも言えるかつてプレーした栃木ユースの練習で体を動かし、この日のために準備を進めてきた。両足での正確なキックと持ち味の推進力を発揮し「今、できることはできたかな」と振り返った。

今季は出場機会がなく終わった。栃木は契約満了で退団。本人は「今年のパフォーマンスを見たら当たり前。クビというだけです。でも、自分の価値が下がったわけではないし。ネガティブになることはない」と現実を受け止めながらも前を向いている。

トライアウトは即席チームでの紅白戦。紅白戦の前のミニゲームで相手の特徴を把握し、自分の特長と相手の長所を消さないプレーを心掛けたという。「Jでやりたい気持ちはある。僕の力がほしいといってくれるクラブがあれば全力で貢献したい」と話した。