桐蔭横浜大は19日、神奈川・横浜市内のキャンパスで来季Jリーグクラブへの入団が内定している4年生3選手の合同会見を実施した。

川崎フロンターレ内定のMF山内日向汰(川崎F U-18)、いわきFC内定の白輪地敬大(桐蔭学園)、栃木SC内定の井出真太郎(横浜Y)と同大安武亨監督(45)らが出席した。

夢のスタートラインに立った井出は「自分は大学で思い通りに行かないことの方が多くて、その中で自分に価値を見いだしてくれた栃木SCの方に本当に感謝しています」と率直な思いを明かした。

プロになりたいと思って大学に入ったが、2年時に肉離れでほぼ1年間プレーできなかった。低学年のうちはトップチームにいたが、3年時は社会人関東リーグに所属する桐蔭横浜大FCでプレー。「ちょっとプロはきついかな」と夢を諦めかけた。しかし、昨季優勝したインカレにトップチームで出場してプロという夢を勝ち取った。「人間性が結構大事っていうのをずっと言われていて、人間性の部分でも成長できた。入って良かった」。

栃木SCでは即戦力として活躍することを目標とする。「開幕スタメンは狙っていきたい。その中で、点とかアシストとか結果を残すことで自分の価値を上げたいです」と力強く言い切った。

会見のあいさつで「話すことを考えてきたんですけど、忘れてしまった」とぶっちゃけるなど少し天然な性格で、ファンにも愛されそうなキャラクターだ。栃木の思い出は小学の修学旅行でいったこと。ただ、大学の友だちと栃木に旅行した直後にクラブからオファーをもらったといい、不思議な縁を感じている。「これまでいろんな人に迷惑をかけてきて、その人たちにどうやって恩返しができたらいいかと考えたら、自分はサッカーしかない。これからのプロ人生で恩返しできれば」。そのまっすぐな性格で今後のキャリアを切り開いていく。【佐藤成】