J1ジュビロ磐田DF松原后(27)が開幕戦出場を目標に掲げた。磐田市内で行われた19日の練習ではジョギングやボールを使った軽めのメニューを消化。昨年11月に半月板損傷で手術した右ひざは順調に回復しており、「開幕に照準を合わせている」と力強く話した。

昨年9月の岡山戦で右ひざを負傷。その後は患部をテーピングで固定し、痛み止めを服用しながらプレーを続けた。本来なら1日でも早い手術が必要な大けがだったが、「そのタイミングでチームを抜けるわけにはいかなかった」。ケガがさらに悪化するリスクも覚悟の上で戦い抜き、チームはJ1昇格。シーズン終了直後に手術し、オフを返上して懸命にリハビリを続けた。筋力トレーニングも精力的に行い、年末までクラブハウスに通う日々を送っていたという。その成果が早期復帰につながりそうで、松原は「予定よりもだいぶ早くよくなっている」とうなずいた。

この日もスッテプワークやドリブルなどのリハビリを難なくこなした。「本当は練習に入れそうだけれど、そこは慎重にやっていく」と話し、2月の鹿児島キャンプでの実戦復帰を目指す。自身にとってもJ1でのプレーは2年ぶり。今季は「自分の強みを出して、数字にこだわってプレーしたい」と力を込めた。【神谷亮磨】